市内のコンベンションホール(通称ビッグシップ)に移して行われた25周年記念式典と開閉会式は比較的スムーズに運営されたと思う。
開閉会式に先駆けて行われた25周年記念式典のシンポジウムでは、パネラーをはじめスポンサー代表、会場内の参加者全員による「トライアスロン宣言」を採択したことは、非常に意味深いものとなった。
トライアスロン競技は、選手、スポンサーや競技役員などの大会関係者そして地域の人々の三位一体の協力の上に成り立つスポーツであることを再確認できたことは、今後のトライアスロン競技の目指すべき方向性を示唆したと思う。
従来、すべて皆生地内で執り行われていた大会運営が、米子駅前への移動にしることに対して不便さを指摘する声もあったが、大会の規模や当日の気象条件(開会式は大雨、閉会式は猛暑)を考え合わせると妥当な判断だったと思う。
そしてまた大会の一つの開催目的である「地域の活性化」の観点から見れば、米子市内に選手の動線を持ってきたことでより多くの市民にトライアスロン競技を身近に感じさせることができたと思う。
ただ残念だったのは「記念式典は出席義務とは、どこにも書いてない」という理由で会場に遅れてやって来た選手や途中で退場していった選手が何人がいたことだ。
大会とはレースだけを意味することではありません。コース下見など「希望者は」と明記してある以外のものは
すべての選手に対して義務つけられているのです。
ましてや記念式典を開催する意味は、大会に関係するすべての人々が25回の大会の歴史に対して敬意を表するためのものであり、大人の社会ではこれは常識です。
まだまだ常識はずれの選手がいることに驚きと共にこうした選手に対しての教育的な場を設けて教えていく
事も大会の責務であると感じています。