前回の通信でご報告したとおり第27回大会から最終フィニッシュを皆生から米子市内の東山陸上競技場に移すことが決定されています。
大会本部では、数々のドラマティックな場面を私たちに与えてくれたあのゴールの感動を変わることなく継続していくことを願っています。
皆生通りを右折する遠くかすかに視界に入ってくる皆生のゴール。それまでの長い旅の疲労で棒のようになってしまった両足に不思議な力が漲ってくる。皆生のゴールには、一年の集大成でもあるレースの終わりとそしてまた新たなスタートへのエネルギーを選手に与えてくれるのです。そしえ観戦するすべての人々に感動とチャレンジすることの素晴らしさを伝えてくれるのです。
私たちスタッフ一同は大会のゴールがどこに移っても皆生大会が続いていく限りは、このゴールの素晴らしさと人々を包み込む雰囲気は伝えていきたいと心から願っています。
フィニッシュ地点の変更については、選手のみならず地元関係者の中にも危惧の念やあのゴールへの強いこだわりを指摘される方々もおられます。しかし日本トライアスロン競技のパイオニアとしての皆生大会は、そのスタートがそうであったように日本のトライアスロンシーンを牽引する義務も負っています。伝統の皆生大会は、未来に向けても革新し続ける大会でありたいとおもいます。
そしてこうした変革のためには、大会主催者だけでなく参加選手や地域住民の意見を参考にした大会運営が不可欠です。
昨年の25回大会において採択された「トライアスロン皆生宣言」にあるようにトライアスロン競技は、参加するすべての人々が主催者であるという精神のもと運営されていく必要があります。
今回のゴール地点変更は、より多くの市民にトライアスロン競技を知ってもらうためと以前のゴール周辺の物理的な制約から決定されました。
大会本部では、「より多くの市民にトライアスロン競技を」というポジティブな立場で皆さんからゴールを盛り上げる演出をお寄せいただきたいと思います。また、国内外の大会などで参考になる実例などご紹介いただければ幸いです。
皆さんのご意見で皆生大会は新しい歴史を積み上げていきます。