米子水鳥公園がある中海周辺は、国内で確認された野鳥のうちおよそ42%の種類が記録されており、山陰屈指の野鳥の生息地です。そして、米子水鳥公園は、西日本最のコハクチョウの集団越冬地で、毎年約1000羽のコハクチョウが越冬しています。
米子水鳥公園は、コハクチョウのねぐらになっていて、コハクチョウは朝方に公園を飛び立ち、島根県安来市の水田地帯(安来平野)へ行って落ち穂や草の根を食べます。そして夕方になると、たくさんのコハクチョウが帰ってきます。
米子水鳥公園は、コハクチョウにとっては「家」のような、大切な環境なのです。
米子水鳥公園では、冬はコハクチョウ以外にもカモ類やサギ類・国の天然記念物であるマガン・ヒシクイ・オジロワシなどが観察できます。夏は、水鳥の子育て(カイツブリ・カルガモ・バン)、オオヨシキリ、アマサギ、たくさんのイトトンボなどが観察できます。
このように、一年を通じて、水鳥をはじめ様々な生き物達の営みを観察できるのが「米子水鳥公園」なのです。