1984年の創刊以来、日本トライアスロンの創世記から今日までトライアスリートのバイブル的な存在としてその時々の競技に関わる情報を提供し続けてきた月刊トライアスロンジャパン誌(TJ誌)が2009年1月3日発刊分をもって廃刊となります。
当初、出版元であるランナーズ社が、刊行するジョガー向けの雑誌「ランナーズ」の中で、トライアスロン競技を紹介していたものが、競技の普及に伴いTJ誌として独立して刊行されるようになりました。
20年以上にわたり国内外のトライアスロン競技を伝えてきた誌面は、同競技の歴史記念館的な存在にもなっていました。
その時代のトレンドをいち早く読者に伝えてきただけに廃刊は非常に残念です。
TJ誌だけでなく出版業界全体が、インターネットなどの影響で厳しい状況にあることも廃刊の原因の一つと思われますが、国内唯一のトライアスロン情報誌がなくなることにより競技の環境に及ぼす影響が心配されます。選手にとっては、大会への申込みなどの情報を簡単に得ることができていたこともあり、今後特にローカルな大会の選手募集に大きく影響があるのではないかと心配されます。
出版元のランナーズ社が新しい形態で情報を提供していくのか、または全く新たな出版社が取り組みを始まるのかわかりませんが、国体種目へ向けて順調な歩みを続けている大切な時期でもありますから新たな情報発信元が現れてくれることを強く望んでいます。