第10回鳥取砂丘ジュニアデュアスロン全国大会
第10回鳥取砂丘ジュニアデュアスロン全国大会

第10回鳥取砂丘ジュニアデュアスロン全国大会

初秋の鳥取砂丘を走り、漕ぎ抜くレース「鳥取砂丘ジュニアデュアスロン全国大会」が9月26日鳥取砂丘子どもの国をメイン会場に開催されました。
今年で10回目となる記念大会には、西日本を中心に小学正男女190名の選手が6つのカテゴリーに分かれ覇を争いました。
カテゴリー区分は、小学1・2年生女子のカテゴリー1から同男子のカテゴリー2と2学年がカテゴリーを組んで行いました。

コースは、レース名の通り鳥取砂丘を走りバイクコースは砂丘子どもの国園内道路を周回するのですが、このコースがとにかくきついので有名。
1周回約1キロのコース中平坦な部分は100mほど、後は上るか下るかのコースとあって低学年では登り切れず自転車を降りて歩く選手も珍しくありません。

距離も1・2年生でラン1km・バイク3km・ラン1km。3・4年生でラン1.5km・バイク4km・ラン1.5km。最も長い5・6年生ではラン2km・バイク5km・ラン2kmと総距離9kmにも及ぶ長距離です。低学年の中には泣きながら走っている選手も毎年何人かはいます。
小学校の持久走といえば高学年でも600mから1000m位までですから複合競技ではなおさら厳しいものといえます。
恐らく小学生を対象としたものでは日本で最もハードなデュアスロンレースではないかと思います。
しかし大人が考えるほど子ども達は柔ではないのです。歯を食いしばってそれぞれのペースで力強く前に歩を進める姿には感動です。
今回も途中でリタイヤした選手は一人もいませんでした。
中にはきつい登りの途中で気持ちが切れて大きく遅れをとってしまった子どもも最後には気を取り直して必至になってランを走りました。最下位でも胸を張ってフィニッシュテープを切りました。

 

今の時代には、学校での人権教育や管理教育の弊害の中、競うことや無理をする機会が奪われています。
頑張ること我慢すること、苦しさに立ち向かっていくことが日常生活の中で体験することが出来なくなっています。
ただし単に厳しさを体験させればいいとは思いません。この大会では、子ども達だれにも同じく観客・スタッフから声援とフィニッシュ後の賞賛の声が掛けられます。頑張る姿に平等に声援が送られるのです。
「完走者は勝利者」トライアスロンスピリッツは大人の世界もキッズも同じなのです。
大会の様子は、公式HPをご覧ください。http://www.sakyu-jr.jp