年末から年始にかけての大雪の影響で開催が心配された今年の寒中水泳大会が
今年も開催されました。
何と言っても新年早々鳥取県西部地域は90cm近くの記録的な積雪を記録。
降雪は4日にはあがったものの以降も気温が低い日が続き道路脇には除雪した
雪の山が50~70cm根雪のように残っている中での開催となり参加者の駐車場を確保するために
前日に重機で雪かきをして駐車場を用意することから作業が始まりました。
海はといえば離岸堤のテトラポットを軽く超える波が打ち寄せおまけに北寄りの風も非常に強く
過去最も厳しい状況での開催が予想されました。
そして明けて当日、厳しい天候が続いたために例年ほどの参加者は見込めないと思っていると
どうしてどうして小学生を中心に200名を軽く超える老若男女の強者達が皆生海岸に集結したのでした。
この日の気温3度、水温10度というまさに寒中の大水泳大会はいつも通り一年の安全と飛躍を祈念しての
お祓いを参加者全員で受けて一斉に日本海へダイブ。
開会式で「寒いと思えば寒い。暑いと思えば・・・やっぱり寒いけど。頑張ろう!」の言葉通り
どんなに思考を肯定的に考えようとしても思考を超えた感覚には勝てない。寒さを通り越すと痛いと感じる。
やっぱり寒いのは寒い。後は気合いで乗り越えるしかない。
ドルフィンスルーで何度となく波の下をくぐるうちに寒さに慣れてきたせいか痛寒さが薄れてくるから不思議。今年は近年になく波力が強く所々で沖出しの離岸流が発生している。
調子よく泳いでいると気がついたときにはテトラポットの間くらいまで流されそうで注意して周囲を見ていると案の定、一人の参加者がドンドン沖の方へ流されていった。
近くにいたライフセーバーに「流されているから速く引っ張ってこい!」と言ってやるのだが本人も怖かったみたいで持っていたレスキューチューブをポイッと投げて「ほれこれにつかまって!」と消極的な態度。
まぁこれだけ強い波なら誰もが怖いだろうなぁと同情していたら、流された人はなんとか地力でもどってきて事なきを得た。新春早々ライフセーバーがガードしていて水難事故なんて冗談にもならない。
子ども達はといえば、体脂肪が少ないはずなのになぜか元気で数名のキッズは20分以上も海の中で楽しそうに遊んでいる。ボードを持ち出して大はしゃぎ。数年前までは早々に水から上がり露天風呂に浸かっていたのに最近の子ども達は寒さに強くなった。順応性の高さはやはり小さいほど凄いと感じる。鉄は熱いうちにたたけ・・・むぅなるほどなるほど。海水は冷たいのに慣れろ・・・って感じか・・。
寒いだけじゃ悲しすぎるということで浜辺に制作している露天風呂も作り冷えた体に暖を与えて参加者一同幸せを感じて元気よく一年のスタートを切ることができました。
狂気ととらえられがちな寒中水泳ですが、元気でなければ参加できないしまた気力が充実していなければ出来ない体験です。この一年一度の厳しい体験に挑戦するために自己管理に努めるこれが大切なのです。
来年は皆さんのご参加を待っていますよ!!