皆生大会は交通規制を設けず一般車両と道路を共有しながら運営する全国でも稀な大会です。
これだけメジャーな大会となると出場する選手も多いために一般車両との接触事故などを避けるために交通規制をかけるのが一般的です。
しかし本大会のバイクやマラソンコースは米子市内などを走るため長時間にわたる交通規制をかけることにより多くの市民に迷惑を掛けてしまうことになります。
国内におけるロングタイプの大会が、本土で開催できない大きな理由がここにあります。
他地域の大会であれば警察の道路許可取得は不可能となるところですが、ここでは皆生大会の持つ意味、日本トライアスロン発祥の地であることの意味を踏まえて交通規制をもうけずに大会開催が許されています。
これは地元警察をはじめ大会運営者の安全対策の徹底によるところも大きいですが、何と言っても地元住民の大会への協力があって初めて成り立っています。
大会開催に伴って危険なの特にバイク競技です。しかし30年の永い歴史の中でこの地域の人々のバイク走行に対する対応力は非常に高いといえます。
バイクのスピード感が分かっていただいているから無理な割り込みや幅寄せするドライバーは少ない。
また大会は周知されているから当日は多くのドライバーはバイクファーストで道をあけてくれます。
とはいえ街は変化していますから市街地を使ったレースを毎年同じコースで行うことは困難です。
実は昨年ここ10年で初めて前年と全く同じコースレイアウトで大会を開催することが出来ました。
大小様々なコース変更が毎年のように繰り返されてきたのですが、幸運にも昨年は全く変更ないしに大会を開催した珍しい年となりました。
しかし今年の大会はやはりまた変更がありそうです。
変更が加えられるのはマラソンコースの折り返しです。
昨年までは境水道に突き当たる三叉路を右折して境港フェリーターミナル前から折り返し地点の妖怪ASへ向かいましたが、水木しげるロードは昨年年間380万人という驚異的な観光客が訪れ周辺は大変混雑していました。今年は昨年ほどではないにしろ混雑が予想されるため変更されることとなりました。折り返し地点は、境水道に突き当たる三叉路を左折して海岸線に沿ってしばらく行ったところにある公園が折り返し地点となります。右折していたものが左折するだけの変更ですのでそれほど大きな混乱は生じないと思います。
現時点でのコース変更はこれだけですが、今後新たに変更が生じた場合はご報告します。