皆生プレイパークの近景
皆生プレイパークの近景

皆生プレイパークの近景

トランジションエリアとなっている皆生プレイパークは元々、鳥取県が運営していた皆生温泉公園として黒松林が密生する県民の憩いの場でした。

同公園の閉園に伴い、一般の利用は年一度の皆生大会と夏季限定のキャンプ場として利用されてきました。
現在は皆生ライフセービングクラブが中心となって皆生大会実行委員会や地元自治会など10団体が共同運営する多目的スペースとして利用されています。

しかし昨年の猛暑の影響でしょうか松食い虫の被害が一気に広がり50年生の黒松の殆どが立ち枯れ状態になってしまいました。

バイクラックが設置されるあたりには、何度となく直径10cm以上の枯れた太い枝が幹から落下していました。
大会中に落下すると大切なバイクが被害を受ける可能性もあり先日急遽、鳥取県に伐採の申請を出しました。
県もその危険性を認め先週より緊急伐採作業を行い約50本の枯れ松が撤去されました。
これにより枯木による被害はなくなりました。

しかし多くの黒松が消失し、以前とは全く異なる景色が広がっています。
黒松林の再生を願って5年前から松食い虫に耐性のある幼木を植樹しています。
失われた自然は、容易には回復できませんが出来ることから少しずつ始めなければなりません。
50年後に再び元の姿に戻ることを願って再生活動を続けています。
続けていくこと、繋げていくこと言うのは簡単ですが、私たち一人一人がその再生の証人として見守って
行く必要があります。

皆生大会を守ることは、同時にこの会場である皆生プレイパークの黒松を守ることに繋がっていくのです。