再生神話の郷「環の国・伯耆」①
再生神話の郷「環の国・伯耆」①

再生神話の郷「環の国・伯耆」①

山陰地方は出雲神話など古代より様々な言い伝えが各地に残っているスピリチャルな地域です。
日本最古の歴史書である「古事記」や「日本書紀」の大部分が出雲、伯耆因幡といった島根県東部から鳥取県にわたる地域についての割かれています。
それほど多くの歴史を秘めた地域なのです。
その中でも特に伯耆国(大山を中心にした鳥取県西部地区)には、多くの再生・復活についての神話が沢山あります。

「大きな袋を肩にかけ~」の因幡の白ウサギ伝説で有名な大国様は大国主命(おおくにぬしのみこと)で多才な才能で全国各地に伝説が残っている最も有名な神様の1人です。
また大国主命は縁結びの神様で有名な出雲大社に祀られています。大国主命には、多くの兄弟(八十神)がおり大国主命はその一番下の弟。

稲羽(因幡)に八上比売命(ヤガミヒメ)という美しい娘と結婚しようと兄弟たちと共に稲羽(鳥取市八頭郡若桜町)へ向かった。
この旅の途上、兄弟達は末弟の大国主命に道中の食糧や貢ぎ物などを入れた大きな袋を担がせて向かっていた。余談ながらこの姿が童謡に謳われる「大きな袋を肩にかけ大国様が・・」のフレーズになっているのです。

しかしこの八上比売命は兄達には全く興味を示さず大国主命に一目惚れし二人は結ばれた。このことに嫉妬した兄達は、秘かに大国主命を暗殺しようと企てるのです。
帰りの道中、伯耆国の手間(鳥取県西伯郡南部町天万)で兄達は「このあたりの山に猪がいる。俺たちが追い落とすからお前はその猪を下で待って絶対に捕まえろ。」と命じた。
そして兄達は山の上から真っ赤に焼けた大きな岩を大国主命めがけて落とした。
言われたとおり大国主命は、猪に見立てたその岩を全身で受け止めて焼け死んでしまった。彼の死を悲しんだ母神の刺国若比売命(サシクニワカヒメ)は出雲の神々に大国主命の命を助けてもらうよう懇願した。母神の必死の祈りに出雲の神は、赤貝の神キサイガイヒメと蛤の神ウムギヒメに大国主命を生き返らせた。

この蘇生神話伝説の舞台となっている南部町天万には、大国主命を祀る赤猪岩神社(あかいわじんじゃ)が現存しています。山から落とした大岩は本殿の裏に埋められており上には蓋として大きな岩が載せられています。実はこの神社はバイクコースの直ぐそばにあります。

この大国主命の再生復活の他にも数多くの復活神話伝説が残るのが、皆生大会のコースとなっている鳥取県西部なのです。
よく考えてみるとトライアスロンを始める人の多くが自身の復活というか再チャレンジという側面が大きいのではないでしょうか?

バイクコースに隣接していて看板も出ていますのでトレーニングの途上、お参りしては如何でしょうか?(バイクコースのJA会見ASから1キロくらい進んだ所です。)

また今後、再生復活にまつわる神話や伝説を少しずつご紹介していきます。
また、編集部ではこうした再生や神話にまつわる名所をつなぐマラニックやサイクリングを計画しています。
再生復活の郷で新たな挑戦の始まりです。

暖かくなってきたらまたご案内しますので、お楽しみに!!