鉄人皆生通信⑱ 皆生から世界へ
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努力無限通信 vol.18

 鉄人皆生通信読者の皆さん調子はいかがですか!?早いもので第28回皆生大会までカウントダウンとなりましたね。昨年のレースはデュアスロンになってしまい少し残念でしたが、今年は梅雨が明けてのレースと予想していますので、ちゃんとトライアスロンができるでしょう。これからレースまでは無理をせず、お酒も控えめにしてしっかりと体調を整えていきましょう。

私の方は残念ながら今年は出場することをやめました。あと、一ヵ月半に迫った北京オリンピックに出場するチームの田山寛豪のサポートに全力をを注ぐため。来年以降には必ずまたチャレンジするつもりです。その代わりといっては何ですが、皆生大会の一週前の13日に大阪の舞洲で行われるジャパンカップ舞洲大会のエリートの部に田山とともに出場する予定にしています。
この大会にはもう一人のオリンピック代表の山本選手、シドニーに一緒に出場した福井選手、チームの杉本などレベルの高い大会になりますので白熱のレースになると思われます。北京に出場する二人が生で観れるので、お近くの方は是非観戦、応援に来てください。40代の親父がエリートでどこまでやれるのか!?乞うご期待です。

今、実はこの原稿を北海道で書いています。旭川から北へ60キロほどのところの合宿の里、士別に来ています。ここはたくさんの実業団ランナーの合宿のメッカで、今も中国電力の尾形選手、佐藤選手が北京に向けた強化合宿に来ています。4年ほど前に同じ宿に泊まったことがあり、その時は一緒にビールを飲んだこともあるんです。あまり酒は飲まないのかと思っていましたが、「練習がフリーになる前の日は結構飲みますよ!」と尾形選手が言っていたのを覚えています。この士別にはシドニーオリンピックの年から毎年のようにこの時期訪れています。梅雨のジメジメとした暑さがなく、天候が安定していて景色が良く、空気と水がおいしい。道路はまっすぐに延びていて交通量も少ないので安心してバイクに乗れます。たまに北きつね、シカなどに出会うこともしばしば。この時期のトレーニングには最適の場所といえます。気温はここ3日ほど暑い日が続いており、25~26度といったところ。田山はオリンピック本番に向け、課題であるランのスピード強化中心に練習に励んでいます。私はトレーニングパートナーとして、コーチとして出来る限りのサポートをしていきます。

●グリーンピア三木トライアスロンフェスティバル

 6月29日、兵庫県三木市でトライアスロン大会がありました。この大会は毎年この時期に行われ、キッズ、ジュニア、大人の世代までが楽しめるレースとなっています。自転車は貸し出しもたくさんあり、トライアスロン初心者には優しい大会です。公園内を走るため車などの心配もなく集中してレースに望めます。スイムは足のつく遊泳プールを泳ぎ、バイクは平坦が少なく、上りか下りが多い少しテクニカルなコースで、ランは平坦なコースを往復するもの。大人の距離もスプリントでトータル25.75km。誰でも完走できるレースです。
 この大会には自分の息子(4年生)と近所の初心者を含めた子供(みんな小学4年生)8人が出場するため応援に行きました。当日はあいにくの雨模様。子供たちには遅くてもいいからまず完走することと、バイクの下りは安全運転でいくことを心がけさせスタートさせました。スイム150m、バイク5km、ラン1kmをみんなが無事に完走することを祈りながら見守っていましたが、何人か落車した子がいて少し痛々しい場面も見てしまいかわいそうでした。やはりレースになると大人も子供も興奮してしまいがちで、特に子供はまだテクニックやスピードのコントロールも未熟なので、その辺は出来る限り教えてあげなくてはならないと改めて痛感した次第です。私の連れて行った中の一人の女の子も落車してしまい、怪我はたいしたことなく良かったですが、「ちゃんと教えてあげないと」と反省しました。その子は落車したにもかかわらず痛みをこらえて最後までなんとも無かった様に走りきりました。終わってから「もうやらない」と言うのではないかとおそるおそる「どうだった?」と聞いてみたところ、「楽しかった。またやる」と言ってくれたのでひと安心です。
 驚いたのは小学5,6年生の女子の部。最近はロードレーサーに乗る小学生も増えてきて、トップの方を走るのはやはりロードレーサーに乗っている近畿の子供たち。やっぱりマウンテンより速いよなと思っていたら、ロードに乗った子をどんどん抜いてくるマウンテンの女の子がいました。なんと僕の田舎の鳥取県米子からやってきた6年生。ランでもそのまま独走し優勝してしまいました。やはり速い子は何に乗っても速い!?やはり大山(だいせん)のまわりを走っているからかなー?米子は
トライアスロンをするには最高の場所かもしれません。

 一日雨の中をスタッフ、ボランティアとして大会を支えてくださった兵庫県協会、大阪府協会、京都府協会のみなさん本当にお疲れ様でした。出場者みんなが楽しめたと思います。そして、元チームテイケイ緊急支援募金に協力いただいた方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。オリンピックではみなさんが驚くようなレースを田山ができるよう努力します。

   チームブレイブ
   プレーイングコーチ 小原 工