女子総合優勝・堀陽子選手からのメッセージです。
女子総合優勝・堀陽子選手からのメッセージです。

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二年振りに皆生トライアスロンに戻ってきました!                   堀 陽子

昨年で一度競技をお休みするとインフォメーションしていましたが、日本に居る間にせっかくなので皆生だけでもレースを楽しもうではないかという事で主人が提案してくれました。私に何もハプニングが無いという条件でこの日の出場を決めたのですが、トレーニングは6月に日本に来てからちょこちょこと自分が主催した練習会やセミナーなどでレースまでに身体を慣らし始め、なんとかなるだろうと気楽に構えていたものの、やはり直前から始めた練習で、今までの1/3~半分くらいのトレーニングではさすがにレース直前は本当に最後まで走れるかちょっと不安になっていました。

レースの前々日に、小原さんに連れられて皆生の役員の方、地元の選手の方、また第1回目に出場した方や連続して出場されている方々と一緒にお食事する機会を得ました。皆さんの皆生に対する熱いお話を聞いているうちに私もトライアスロンに投じてきた熱意を改めて再確認しました。
そしてそれは、皆生という歴史ある大会の地で、この大会を大切に育て上げてきた方々の想いや地元の応援してくださるみなさんの優しさを、いつも参加する度に肌で感じていたものがまたそこで甦って、「よし、あさっては初心にかえって楽しんで頑張ってみよう!」という気持ちになりました。
ですが・・・やはりレース当日は、スタート直前にちょっと不安げな表情になっていたのか、小原さんから「陽子ちゃん、そんな顔してどうした!大丈夫だ、気楽に行け!」と葉っぱかけられました。しかし、レースが始まってみるとそんな不安も少しずつなくなり、気が付くと自分が海で泳いでいることにトライアスロンができる喜びと、自然の中でこうして思い切り自分の挑戦ができる舞台を与えてくれた全てに感謝する気持ちが溢れていました。そんな余裕がある状態から刻一刻と蒸し暑さが増してきて、状況は次第に一転して非常に厳しくなりました。無理せず、無理せずにとしっかり水をとって先を進みましたが、この日のチャレンジはそう容易にさせてくれなく、私にとって過酷な一日となりました。ランではやはり練習不足か10kmを過ぎてからはもう次のエイドまでなんとか走ってゆっくり休むという、なんとも辛い走りとなりましたが、周囲の選手もこの日の猛暑で苦しめられているような状況で、辛いのは私だけではなかったようです。

それでもすれ違う選手の方々には「堀さん、頑張って!」と声をかけてくださり、自分自身も辛いの
に声をかけてくださる皆さんからたくさんの励ましをいただき、毎回ながら本当に嬉しく思いました。結果的には、なんとか無事に初めてのゴール地である競技場に5度目の優勝テープを切ってゴールすることが出来ました。暑さで干からびてクタクタでしたが、完走できて、優勝できてホッとしました。
それにしても、いつもここの大会では、他の大会にはない大会関係者の方々やボランティアの方々のホスピタリティと熱意に、厳しい状況でも自分を奮い立たせて最後までやり遂げるパワーを与えていただいていると思っています。今後とも、この素晴らしい大会を末長く存続していただき、少しでも多くの選手に自己への挑戦の場としてやってきてもらえたらと願っています。私も主人も、皆さんに会いにまた必ず戻って来ますので、宜しくお願いします!ありがとうございました。