みなさんこんにちは!少し期間があいてしまいましたが、これから又気合を入れて私の周りの情報を送りたいと思います。
まず最初に大変遅くなってしまいましたが、北京オリンピックではたくさんのご支援とご声援を各地からいただいたこと選手とともに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
そして、ひとつ報告があります。この10月の初旬に兵庫県から地元である鳥取県米子市に引越しをし、活動拠点を米子に移しました。自分の育った日本トライアスロン発祥の地においてもっとトライアスロンを盛り上げ、地域を元気にすることが出来るようトライアスロンの発展普及に努めていきます。いよいよここからも世界を目指してトライアスロンでがんばりたいという子供たちも出てきました。これまでの経験を子供たちだけではなく、トライアスロンにかかわるたくさんの方々に伝えていきたいと考えています。もちろん選手活動も続けながら、いろいろな形で指導していきますのでご期待下さい。
さて、この10月は大変良い天気が続いてたので、トレーニングするにも大会に出場するにも最高でしたね。
みなさんの住んでいる所はいかがだったでしょうか?私の方はそんな中、9、10月はいろいろなイベントや大会に選手、ボランティア、パートナーとして参加し充実した日々を過ごせました。
●第8回鳥取砂丘ジュニアデュアスロン全国大会(小原カップ)
9月21日小雨降りしきる中、今年も170名を越す子供たちが鳥取砂丘に集まってくれました。東は滋賀県から西は熊本県からの参加もあり、そして今年はゲストに北京を戦った田山選手、世界選手権日本代表の杉本選手を迎え、楽しく盛大に行われました。
今年のテーマは最後まで「あきらめないで」がんばろう!というもの。もちろん子供たちの中に一人として手を抜く子はいません。はっぱをかける意味ではなく、お腹が痛くなっても、自転車で転んでも、坂が上れなくても、遅くてもゴールしようねと言う意味です。低学年の子供たちにとっては少しきついコースなので毎年途中で泣いてしまう子や歩いてしまう子がいたのですが、今年は田山、杉本効果なのか(全カテゴリーで一緒に走ってくれたので・・・)一人も泣く子、歩く子が見られませんでした。嬉しいというか驚いたことがひとつ。確か3,4年生の男子の部で励ましながら、一緒に砂丘の上を走っていたら、エイドステーションで水をもらったときに「ありがとう!」という子がいました。大人でも全力で走っていたらなかなか言えないものですが・・・「ドキッ」としたと同時にトライアスロンの大切なことばが子供にも伝わっているんだなと嬉しく感じたものです。私も改めて気が引き締まりました。
レースの方は雨が降る中、ひとりの落車もなく無事に全員があきらめないで完走してくれました。気になる小原カップを獲得したのは、男子岩本敏くん(弓ヶ浜小)、女子舛形のぞみちゃん(伯仙小)の地元米子の二人。久しぶりに地元の子に渡すことが出来嬉しかったです。
●第2回チャレンジアクアスロン皆生大会
前回の皆生通信にもあったように、トライアスロンをすべての人々に楽しんでもらうため障害の種別に関係なく、水泳とランニングをパートナーと一緒に行う障害児、障害者の大会が行われました。私は昨年スケジュールの都合で参加できなかったのですが、後で話で聞いたり、写真を見たりしていて是非今年はパートナーとして参加したいと希望していました。
まず、最初に驚いたのは大会2週間前のボランティア説明会に行ったときのこと。地元や県外のトライアスリートはもちろん一般市民の方々も予想していたよりたくさんの方々が集まり会場が溢れるくらい・・・。障害を持たれた方々への関心の高さがうかがわれました。
私は今回、昨年一番速かった選手のパートナーに抜擢され、大役を担うこととなりました。今年は参加者が倍増し県外からも含めて105名の選手が参加。それに伴いパートナーも105名必要なわけです。パートナーはただレースを一緒に走るだけでなく、レース前後も楽しませ、アドバイスしながら行動をともにします。
私のパートナーは知的障害を持たれた方でしたが体はまったく問題なく、走ることが大好きで駅伝にも出場するくらいの強豪ランナーという噂。
昨年パートナーをされた知り合いのトライアスリートはラン途中、選手に置いていかれるというハプニングがありどっちがパートナーかわからないという状況になったとのこと。「それだけ速いんだよ小原くん」「最近練習不足でしょ。おいていかれないよう注意してね」「めちゃめちゃ速いよ」とみんなに言われ、そんなに速いの?「練習しておかないとやばい?」と思い、それから出来るだけ毎日走りましたね。元オリンピアンといえども練習していないとね・・・ レース前、その選手にパートナーとして紹介され、自己紹介をしていろいろ話を聞きました。気になるのはどのくらいで走るのか?フルマラソン3時間40分と聞いて少しほっとしたのですがレースはチャンピオンクラスの3キロだから短い距離は速いのかも?と思い、準備のアドバイスをしてから一人でアップも入念にしておきました。3キロといえど、遅れたらシャレにならない・・・
チャレンジコース、スペシャルコースのいろいろな障害を持った人達ががんばる姿に応援し感動しているのもつかの間、いよいよチャンピオンコースのレース。昨年優勝しただけあってみんなに声をかけてもらっている選手。でもすごく緊張し「プレッシャーかかるな」と何度も繰り返して言っているので、「楽しくいこう!」「自分に自信を持って!」と声をかけスイムスタート。泳げる人にはパートナーはプールの上から声援を送るだけ。水泳(100m)は苦手のだったようで、24人中20番目にスイムフィニッシュ。プールに上がってからのトランジットをアドバイスしていよいよ外に飛び出した。皆生トライアスロンのバイクトランジッション周辺を走る。やはり噂どおり速いペース。次々と前の選手を抜いていく。しかし、前半飛ばしすぎたか中盤ペースが落ちた。今年も一番になりたいと言っていたので、「さあここから粘って」と声をかけ前を追う。順位を2位まで上げたが、先頭を走っているのは第5回皆生トライアスロン優勝の細田恵誠さんがパートナーを務める若い選手。じりじり追い上げたがスイムの差がひびき25秒届かなかった。
ゴール後選手みんなが一緒にレースをしたもの同士たたえあいレースを振り返る姿は、健常者と変わりなく出場した選手みんなが主役でした。そして、選手、ボランティア、パートナー、大会関係者、観客すべての人達が一体となった素晴らしい大会でありました。一度みなさんもレースを観に、またパートナーとして選手たちと触れ合ってみませんか!?