ランパートでの途中中止という前代未聞の結末となった昨年大会で完走を果たせなかった選手、大雨という大変な天候の下、選手に最大限のサポートを送ってくれたボランティアの皆さんに晴天の中、大活躍していただきたかったので天に祈る思いで大会当日を待ち望んでいました。
その願いが叶ったのか大会3日前の7月15日まで降り続いていた雨が翌16日には上がり大会前日17日には梅雨明宣言があり「灼熱の皆生」が戻ってきました。
大会当日の朝6時の気温は26度とすでに夏日まで気温が上がりスタート地点から見る
と太陽が海面をキラキラ輝かせていました。
スタート地点には、前日開催された記念式典に出席するために来日していた世界チャンピオンのマーク・アレン氏が訪れて多くの選手の握手の求めに気安く応じていくれました。
大会は、今年新設された団体(リレー)の部の選手がやはり各パート毎で選手交代するとあって並み居る強豪選手と競り合い今までとは異なる顔ぶれのトップ集団を形成してレースを面白くしてくれました。
男子のレースはスイムをトップから4分以上遅れてフィニッシュした秦選手(大分)がバイク40キロ地点でトップに立つとそのまま位置をキープしてランに移る。
トップの秦選手から2分12秒遅れでランに入った藤原選手(栃木)は落ち着いたレース運びで境港の折り返し後、秦選手をとらえるとそのまま広げていき2位に6分以上の差をつけて見事V8を達成した。
初優勝を狙って終始レースを牽引していた秦選手が2位に入った。3位には武友寛(福岡)。
女子はスイムで大きく出遅れたもののバイク・ランで着実に順位を上げていった堀陽子選手(NZL)が総合でも21位と大躍進し貫禄のV6を達成。2位にはこのレースが初ロングレースとなる新鋭の中原恭恵(千葉)が入った。3位には皆生大会とパートナー大会となっているサイパン・タガマン大会から参加の美枝子・ケリー(SAIP)が入りその実力を証明した。
今大会は大会前日に梅雨明けし高温が予想され熱中症による選手への悪影響が心配されましたが各選手の対応がしっかりしていたこともあり最悪の事態にはなりませんでした。
近年の皆生大会は、厳しい気象条件のもと開催されています。
今年のような熱波の中での大会は、主催者としては選手だけでなくボランティア、スタッフの健康管理に配慮が必要になるため大変ですがやっぱり雨よりはいいですよね。
まだまだ暑い日が続きます。
皆生大会の疲れを残さないで日々トレーニングに励んでください。
来年も太陽のもと出会えることを祈っています。
第30回皆生大会(7月18日)
AM6:00の気象データ
気温26.5℃/水温24.5℃/波高0.5m/湿度70%
最高気温33.7℃(12:00~13:00)
当日スタート871名 フィニッシュ752名 リタイヤ119名