皆生大会コースガイド
皆生大会コースガイド

皆生大会コースガイド

伝統の皆生大会にようこそ。皆さんの挑戦をお待ちしていました。
さて初出場される皆さんに特に遠方からの参加者でコースをご存じない方向けにコース紹介と攻略法をちょっとご披露しておきます。
バイクコースは16日に下見バスがでますので是非参加してみてください。

【スイム】
スイムスタートは日野川河口です。陸上からのスターとなりますが、スタート直後は非常に混み合います。特に直線的に沖合

350m(コース図の450mはミスプリントです)で左折して境港方向へ向かうのですが、その左折地点は非常に混み合います。あまりスイムに自信のない人はスタート直後のバトルは避けてゆっくりスタートした方がよいでしょう。
往路はブイの内側を見ながら泳ぎます。

沖合約350mを約1100m地点で右折して陸に向かいます。一度上陸して再び元の方向へ戻ります。約2650m地点で右折して岸に向かいフィニッシュします。

潮の流れは年々によって大きく変わります。基本的には境港方面に流れていますので往路が追い潮になりますが必ずと言うことではありません。
河口が近いため透明度はあまり高くはないです。推進は沖合で20mくらいありますが、そこは見えません。
水温は川からの淡水により上層は冷たい場所と海水の温かい水が混在して一瞬ヒッヤとすることがあるかもしれませんがあわてないでください。

ロングタイプのレースは、長丁場です。スイムであまりがんばりすぎると後が持ちませんからスイムはペースを守って余力を残しながら気持ちよく泳ぐことを心がけましょう。

【バイク】
次は、皆生大会の最大の難関バイクコースです。
バイクを制するものは皆生を制するとまで言われます。
これは決して早くバイクコースを走ったかではなくいかに上手にバイクコースで自分の走りが出来たかが最終フィニッシュにつながることを意味するのです。
バイクの序盤約40キロまではほとんどフラットなコースとなっています。ただこのまでは交通量の多い道路や人家の密集したところを走りますから周囲への注意が必要です。またスイム後、集団が形成されやすいのでドラフティングには気をつけましょう。
ポイント番号(P)112の伯仙しょうぶASを過ぎたあたりから上りが始まります。特にP124の本宮T字路からは登りが一気にきつくなります。

皆生名物の1つ大山観光道路です。直線的に3キロで高低差約200mほどを上ります。P128大山フィールドアスレチックの先で右折します。
ここで登りはひとまず終わりです。ちょっとだけ下れますからここで足をリカバリーしましょう。多少のアップダウンはありますがP144で折り返した後はP153伯耆植田正治ASまで一気に下っていきます。
ここで注意しなければならないのはP152での右折地点ではオーバースピートにより毎年多くの落車が起きています。60キロくらいは漕がなくてもスピードが出ますから気をつけましょう。
こんなところで転倒してリタイヤなんてまだ先が長いのにもったいないですよ。

植田正治ASを過ぎると2キロの登りとなります。ここまで結構上ったり下ったりしたように感じるかもしれませんが皆生のバイクコースはここらあたりからが本番となります。
特にP175からの登りは一度2キロほどきつい上りを登りホット一息ついた直後すぐまた急な登りが現れるという2段坂、選手が一度気を緩めた後にすぐまた坂が出てきますから気持ちもおれそうになります。
別名だまし坂と言われているところです。合計で3キロのきつい坂道ひたすらペダルを回すしかありません。
そんなときは一枚だけギアを残していると保険みたいで最後にもう一枚あるから大丈夫と気持ちが少し楽になります。
ただしそのギアを残す余力があればの話ですが・・・

この坂道を登り切ると一気にP178まで下ります。天気がよければ海も見えるしなんと言っても下りの爽快感は格別です。
P184の大山エネルギッシュASまではフラットな道路が続きますが、その後は登るか下るかのコースとなります。

P190とP191の間にはV字型に下って登るあの有名なジェットコースターが皆さんを待っています。下りで休まずペダルを回し続けてスピードアップしその勢いで登り切らないと一度失速したら地獄を見ることになりまからがんばりましょう。

P201の中山温泉癒しASを折り返したら来た道を戻ります。ここからが皆生名物のバイクコースの醍醐味です。往路でもつらかった坂を延々と戻るわけだからどれだけ坂があるかわかりますから余計しんどい。
途中歩いてバイクを押す選手も中にはいます。それくらいきつい戻りですが、ここは気持ちの持ちよう。間違いなく一漕ぎ一漕ぎ皆生のバイクフィニッシュが近づいていると思えば気持ちが少し軽くなるものです。
ここまでがんばれたんだからもう少しがんばってみようそしたらバイクから降りられる・・・そして最後の登りとなるP163本宮入り口からの登りを登り切った時には後はフラットなコース気分は一気に解放される
。日野川沿いの土手は基本的に下り勾配だからペダルも軽い。・・・
でもここで注意!軽いからと言ってあまりここで足を使いすぎるとランのスタートで足が重くなってしまいます。
はやる気持ちを抑えて軽めのギアで乳酸を取り除きましょう!気持ちは次のランにシフトしましょう!

【ラン】
ランは全くのフラットコース。しかし信号のある交差点が山ほどあります。皆生大会は交通規制は行っていませんので信号に沿って走りますから歩行者信号が点滅し出したらストップですよ。
大きな交差点にはマーシャルがついていますから勢いで走ってしまうとペナルティー1つです。2つもらうとアウト!!です。気をつけましょう。
信号に捕まってもみんな同じ条件です。特別に自分だけが損したと思わずに休憩が出来ると頭を切り換えてクレバーな走りをしましょうね入りの最初3キロでペースをつかむのが大切。最初足が重くてもじっと我慢して足が自転車の足からランの足に変わるまで一歩一歩確実な歩みをしましょう。焦ってペースを上げようとするとペースがわからなくなったり足に余分なストレスを与えます。

沿道には多くの応援があります。大きな力を与えてくれます。皆生大会の名物の熱い熱い応援が選手の背中を押してくれます。

約7キロ地点(P51)に陸橋があります。往路復路ともこの陸橋を渡ります。疲れた足には結構きつい階段ですが足元を確認しながらゆっくり歩けば大丈夫です。

P71からP77は海岸線に沿ったコースとなっています。年末年始に降った大雪で黒松林に大きな被害がありました。その爪痕が無惨にもまだ残っています。
その松林越しに日本海が見られます。辛くなったら海を見てリフレッシュしましょう!っといってもそんな余裕はないかもしれません。

とにかく今年は暑いレースが予想されます。ASでしっかり水分を補給して特にミネラル分が汗とともに喪失しますので塩や梅

干しなどをとりながら走ることを心がけてください。ASには、他におにぎり、スイカ、オレンジ等々が準備されています。またエアースプレーや簡単なファーストエイドキッドがありますが、数に限りがあります。
また熱中症発生の危険性が非常に高いので気分が少しでも悪いと思ったり頭がボーとしてきたと感じたらとにかく休憩を長めに取りましょう。
またASで地元ボランティアとお話などしてリラックスして彼らからエネルギーをもらいましょう。

コースの沿道にも多くの市民が軒先で水をかけてくれたり中には、自前で飲食を用意している人もいます。大会本部では市民の善意を優先していますのでこうしたサポートは特定の選手へのサポートとは見なしませんのでご安心ください。
特にP62あたりに毎年陣取って応援してくれる通称・黒飴おじさんの児島さんの応援はこれまた皆生名物となっています。是非立ち寄ってください。

午後からのランで折り返しまでは夕日に向かって走っていきますので暑さが倍増しますが、折り返してからは太陽を背にしますから往路よりは条件はよくなると思います。
3時以降に夕立が来てくれたら最高ですね。

境港弥生緑地ASでは、折り返し確認用のリストバンドが渡されますから必ず手首につけてください。付けていないと折り返し不通過とみなされるおそれがあります。

ランコースは歩道を走りますので交差点などでは段差があったり視覚障害者用の点じブロックなどが埋設されていますので日没後は足元を確認して走ってください。
まぁ日没後そんなに元気よく走っている選手はあまり見たことはありませんけど。

米子市内に入ってくればもう後のこり僅か。
夕暮れ後、国道9号を跨ぐP123の陸橋までくれば1.5キロ先の東山陸上競技場の明かりが見えてきます。
それまで鉛のように重たかった足と気持ちが嘘のように軽やかになってきます。
その明かりを目指してまっしぐらに進みましょう!
陸上競技場のゲートを通ってトラックを4分の3周すれば熱くて長かった旅の最終フィニッシュが待っています。

「目指すのはゴールではなくそこで待つ新たな自分」フィニッシュラインの向こうには、可能性に挑戦した新たな自分が待っています。
皆さんの健闘を心から祈っています。