障がいの内容、年齢、性別、国籍などすべてのバリアを廃棄し日常生活で交流する機械が少ない障がい者と地域住民がスポーツを通じて相互理解を深めることを目指して皆生で産声をあげたChallengedアクアスロン皆生大会が10月10日鳥取県営米子屋内プールと隣接する皆生プレイパークで開催されました。
今回で5回目となる大会には、120名を越す選手が参加しその中には3月の東日本大震災で被災した宮城県からも9名のアスリートも参加しました。
大会にはアスリートの約4倍の450名のボランティアが参加しかつ参加費1000円を支払ってボランティア参加するという国内では珍しい方法で大会が運営されています。
これはボランティアもスポンサーとして大会を支えていくという大会コンセプトから参加費を支払って運営に携わっているのです。
アスリート(選手)とパートナー(伴走者)は2人若しくは3名1組となってスタート前からからフィニシュするまで一緒に行動します。
競技レベルに併せて①キッズ(対象は小学生/スイム25m・ラン500m)②チャレンジ(スイム25m・ラン500m)③スペシャル(スイム50m・ラン1000m)④チャンピオン(スイム100m・ラン5000m)の4部門で競技は行われます。
泳げる人もいれば全く泳げなくて全部歩く人とそれぞれの能力にあわせた泳ぎ方?でスイム競技を行うのですが、一生懸命泳いでいる?アスリートより速く歩行しているアスリートがいるなど健常者のレースとは違う展開があちこちで見られこれはこれで結構楽しめます。事細かにルールを定めて競わないから誰もクレームを出す人はいません。
みんなそれぞれのやり方で泳ぎ走っていくのです。普段屋外で思いっきり走る機会が少ない障がい者にとってわずか500m、1000mといっても結構厳しい距離で途中からペースダウンして来るのですが、そのには450名のボランティアと数百名の観覧者の大声援で最後までがんばって走りきる姿は、応援している私たちが逆にエネルギーを与えてくれます。
またチャンピオンコースになると距離もグッと長くなり5000mという本格的なレース距離になりますので参加者のレベルも上がります。まさに一般ランナーと遜色ない走りをみせるアスリートが増えてきます。
過去の大会では、アスリートについていけないパートナーもいました。パートナーの方も決して遅い方ではなかったのですが、沿道の声援がいつの間にかアスリートからパートナーに送られていたのにはみんな大爆笑でした。
ちなみに今回チャンピオンコースで優勝したアスリートのランスプリットは17分台だったそうです。
皆生大会のトランジションエリアにもなっている皆生プレイパークには、ボランティアと一般観戦者併せて800人以上の観衆がアスリートに大きな声援を送ります。そしてそのすべての人々が満面の笑顔で応援し続けます。
「笑顔の大会」と呼ばれる所以です。
障がいとはなんだろう。素朴な疑問が湧いてくる素晴らしい大会です。