皆生大会では一部を除いて、そのコースの殆どにおいて交通規制を設けず競技を開催しています。
選手の走るすぐ隣を一般の車両が通行している状況は、全国各地で多くの大会が開催されていますが皆生大会だけの風景といえます。
ショートタイプの大会であれば通行止めなど規制する時間も短くて済むため影響は少ないのでしょうが、ロングの大会となれば
長時間にわたり周辺地域の住民や道路利用者への影響が大きく特に大山や境港など観光地を通過するレースでましてや夏休みが始まる7月の3連休に長時間に亘る交通規制は不可能と言えます。
その中でレースを行うわけですから大会に係わるすべての関係者はその状況を理解する必要があります。
前置きが長くなりましたが、先の道路交通法(道交法)の改正により自転車も軽車両として道交法の運用が強化されました。
今回、関係機関との調整会議で交通規制をかけていない道路での通行に関して事故を防止するため交差点など一旦停止となっている
箇所でのバイクの一時停止が義務付けられる事になりました。
但し、競技形式で実施されていることに配慮してトップ通過後1時間は警官が誘導することを条件に一時停止義務を免除することになっています。
一旦停止の表示されている全ての箇所を警察官によりコントロールすることは不可能であるため現時点では、警察官の配置箇所は決定されていませんが
交通規制をかけていない状況では一般車両として一旦停止する必要がある箇所では停止し左右の確認をした後、再発信する必要があります。
一旦停止の表示が分かりにくい箇所もありますので停止義務のある場所ではボランティアによる停止指示表示を検討しています。
交通量の増加などにより競技環境は年々悪化しています。
今回の一時停止については警察より以前から指摘がありました。しかし競技中の事故を未然に防ぎ大会を存続させるためには、どうしても避けることができない
事項として今回の結論に至りました。
これは管轄する警察各署の担当者も皆生大会の重要性や大会にかける選手の思いを理解した上で大会を存続させるための対応として提案いただいたものです。
大会主催者のみならず関係機関が大会の安全と存続を考えての今回のルール改正です。
本土で行われるロングタイプのトライアスロン大会は皆生だけとなっています。
様々な困難の中、みんなが力を合わせて大会を守り続けてきました。
どうか大会を守るのは選手自身でもあることをご理解いただき今年の大会に臨んでください。
※掲載している写真は皆生大会とは関係ありません。