■「パンク修理は有償となります。」~パンク修理程度はバイクライダーの基本的な必須技術です。
3種目のうち最も道具のウェイトが高いのがバイク競技です。
皆生大会では4台のメカニックカーを用意し10名を超すメカニシャンがバイクトラブルに対応しています。選手からのトラブル対応要請が審判部に入ると最寄りのメカニックカーに対応要請が送られます。
近年カーボン製のバイクが多くなってメカトラブルの内容も変化しています。以前にはあまり見られなかったエンドが折れるたりチェーンが外れてフレームとの間に挟まり外せなくなったなどはその特徴的なトラブルと言えます。こうしたメカトラブルは交換パーツやツールがないと対応できません。従ってこうした特殊なケースの場合はメカニッシャンの力を借りなければ自力でレースに復帰できません。
中にはメカニック要請してからレース復帰まで長時間その場に留まった選手もいました。
1大会でメカニッシャンが対応する件数は100件を超しています。そしてその殆どがパンク修理となっています。
中には使い古したタイヤを使っている選手や中には最初からメカニックをあてにしているのかスペアタイヤを持たずに走っている選手もいます。
パンク修理はバイクライダーにとって最も基本的な技術の一つです。
トライアスロンレースは個人の力のみでレースを行うのが原則。あくまでバイクメカニックは補完的な役割です。
従ってメカニッシャンにも対応出来ない場合(バイクフレームが壊れたなど)はリタイアするしかない訳です。
しかしパンク修理は自分で対応できる修理であり基本中の基本です。
多くのパンク修理に時間を取られるために本当にメカニッシャンが必要なメカトラブルへの対応が遅れているのが現状なのです。
昨年までメカニック対応した際、使用したパーツ代のみ選手負担としていましたが、それが安易なメカニック要請に繋がっていたと考えられます。そこで今大会よりパンク修理については作業工賃として1000円/回(チューブ交換などパーツは別途)徴収することにしました。
これによりパンクによるメカニック要請が減り少しでも選手のメカニック待機時間を少なくして早期のレース復帰に繋がることを願います。
また選手が自分自身のバイクをメンテナンスすることでバイクに対する安全意識をより高く持っていただき整備不良による事故防止に繋がるいくことを願っています。